咳をしたり元気がない
レントゲンをとると、肺が白いっていわれたら、、
原因はさまざまです。レントゲンだけですべてがわかればいいのですが、残念ながら、それほど簡単ではないのです。全身麻酔かけてCTをとれば、かなりの情報がえられますが、呼吸が弱っているところに呼吸を抑制する麻酔をかける、、弱り目に祟り目、悩みますよね。
肺が白い原因
1)心臓が悪くて肺水腫になっている(循環が悪くなって、肺に水が溜まっている)
2)肺血栓塞栓症
レントゲンでは判別できないんです。Dダイマーという凝固系の検査もありますが、血栓がある状態では逆に低い数値がでたりと、100%診断できるツールではないので、診断が難しい。
血栓ができる病気は、クッシング症候群、免疫介在性溶血性貧血、フィラリア感染、炎症、腫瘍、外傷
3)誤嚥性肺炎(吐物や唾液が肺にはいって感染する)
4)気道が閉塞して陰圧性肺水腫
イビキをかいて、呼吸が苦しそうな短頭種!注意が必要です
5)感電 コードを噛まないように気を付けてください
6)急性呼吸窮迫症候群(ARDS)
犬猫にはエクモないです、、致死率100%、
7)全身性炎症性疾患
8)肺炎(細菌、ウイルス、真菌、寄生虫)
9)ケンネルコッホの重症化
10)間質性肺炎(確定診断は組織検査)
11)肺挫傷 交通事故や高いところから落ちた、咬傷(ドックラン注意してください。小型犬を大型犬エリアにいれるのは、危ないです)
12)腫瘍
治療は
一にも二にも、酸素
人工呼吸管理も必要になりますが、一般的な治療ではありません(人間のコロナ治療で人工呼吸器設備がない市立総合病院があるくらいです、まして一般の動物病院には難しいです)
さまざまな原因治療
最近、膵炎のために開発された注射薬が、肺炎にも効果があることがわかってきたので、治療の希望が少しでてきました。
明日の3/20土曜日は祭日なのでお休みいただきます。
写真は、わたしがつくった手打ちそば、美味でございまあーーーす(古いかな)
フィラリアではありません。