犬の肝臓の病気の原因はいろいろです
1.薬が原因(若いわんちゃんに多い)
2.レプトスピラ症(感染症です。人間にもうつりますが、、、ワクチンで完全に予防することは難しいです。汚い川など、細菌に汚染されたところにいかないように用心してください)
3.慢性肝炎(大型犬に多いです。肝臓の生検で判明します)
4.銅蓄積性肝炎(ドーベルマンなど、)
5.先天性門脈シャント(ヨーキーなどの若い小型犬に多いです。肝臓に栄養を送る血管が生まれつき奇形な病気です)
6.門脈低形成(生まれつきの遺伝です。肝臓に栄養を送る血管が少ない病気です)
7 胆泥症、胆のう粘液嚢腫
胆汁をためる胆のうにドロドロの粘液がたまってしまう病気です。たまっているだけでは、症状はないのですが、たまりにたまって、胆のうが破裂してしまうと、かなり予後不良です(緊急手術が必要)
8 腫瘍
9 反応性肝障害
肝臓がわるいのではなくて、背景にほかの病気があって、血液検査をすると、肝臓の酵素が上昇する。肝臓は大きな臓器で、血流量が多いので、他の病気の影響をうけます
肝臓が悪いとどんな症状がでるのか
・肝臓が大きくなる(レントゲンで確認)外見ではわかりません。
・肝臓が小さくなる(レントゲンで確認)
・黄疸 白目が黄色くなる
・食欲がおちる
・よく吐く
・よく水を飲む
・腹水がたまっておなかが腫れる
・元気がなくなる
シェルテイーやシュナウザーに多い、高脂血症がありますが、これも肝臓によくありません。
コレステロールを下げる人間用の薬を飲むことになりますが、副作用が心配、という方には、サプリメントをおすすめしております。
5-ALAという成分がはいっているものがあります(最近、新型コロナに効果があるといわれていますが)。腎性貧血にも効果があるといわれています。