わんちゃんが、咳をする、心配ですよね
原因は
1)のどに異物がはいったので、それを外に出そうとする生体防御反応
2)科学的刺激などで(タバコの煙とか)咳をする
3)声がかれるまで、吠えすぎて、のどを痛めて、咳をする(喉頭炎)
4)鼻水がのどの奥にたれて、咳をする(とくに、猫ちゃん)
5)リードや胴輪でひっぱりすぎて、咳をする
6)心臓(左心房)が大きくなって、気管支を圧迫するので、動くと咳をする
7)心臓が悪くなり、循環が悪くなり肺に水がたまって、水が気管支を刺激し、水をだそうとして(肺水腫)咳をしますが、喉頭炎ほどの強い咳ではなく、弱い咳をします
8)気管虚脱、気管支軟化症など、気管支が狭いので、咳をする
9)細菌性気管支炎 痰をだそうとして、咳をする
10)フィラリアなどの寄生虫
11)迷走神経刺激による咳
外耳道や鼓膜の炎症、胃食道逆流症、
12)睡眠中のいびきがひどいと、そのとき唾液や胃液、胆汁を誤嚥している誤嚥性肺炎
13)逆くしゃみ
14)肥満
15)ケンネルコッホ 子犬の伝染性気管気管支炎
16)肺の腫瘍
17)アレルギー性気管支炎(猫喘息など)
肺がかなり悪化すると、肺胞の肺C線維受容体というのがあって、逆に咳を抑制して、呼吸が早くなります(頻呼吸)
咳をしないから肺炎じゃない、大丈夫っていうことではありません。肺炎が悪化すると咳をしませんが、呼吸が早く苦しそうになります。
治療は
1)細菌性気管支炎なら抗生剤、ネブライザーなど
2)痰がからんでいるのなら、去痰剤(痰をのみこんで、最後にがーーって痰をだそうとする)
3)アレルギー性気管支炎なら、アレルギー除去、抗アレルギー薬投与
4)肺水腫なら、利尿剤の投与、だんだん咳をしなくなり、最後は喀血します
5)肺吸虫などの寄生虫駆除
6)気管虚脱であれば、根本的治療は、ステントをいれるなどの専門病院での外科手術
7)耳が悪くなり外耳道や鼓膜からくる迷走神経刺激による咳であれば、外耳炎の治療
8)短頭種気道症候群による 誤嚥性肺炎、胃食道逆流症であれば、その治療(チワワ、フレンチブルドック、ペキニーズなど)
9)肥満であれば、体重管理ダイエット作戦
10)心臓弁膜症が原因であれが、内服治療、根本的治療は専門病院での外科手術
11)あまりにも痰あるいは、異物が気管支につまっている咳であれば、気管支内視鏡で検査をして、そのうえで気管支肺胞洗浄(専門病院で)
咳の原因は多岐にわたります。前は咳がひどかったけれど、最近、咳をしなくなったから、よくなったのかと思ったけど、なんだか、ハアハアしているし、食欲がない
それは、肺炎になっているかもしれません。咳が減ったからといって安心できないのです。