猫の特発性膀胱炎とストレス

若い猫ちゃんが、原因不明で膀胱炎になることがあります

1)原因は 

① 病理発生不明だけど、膀胱粘膜の透過性亢進などなど

   なんのこっちゃと思われますよね。平たく言えば、尿がちみちみと膀胱粘膜にしみて痛みを感じる、というとです。(生まれつきです。体質の問題です)

② ちみちみと膀胱粘膜にしみる尿は、尿が濃いと刺激が強くなります

水を飲まないと尿が濃くなります。水を飲まないのも原因になります

③ 排尿回数が少なく膀胱に尿をためている

④ ストレス (環境ストレス、トイレ我慢したなどなど)

  ストレスホルモンが副腎からきちんとでていない(アジソンというわけでなく)、ストレスをうけたときに、ストレスに対応するホルモンがその都度ちゃんと対応できていないので、ストレスに弱い(体質ですね)

つまり

環境ストレスをうける、膀胱粘膜に尿がしみる痛みのストレスなどなどが交換神経系伝達を増加させ、いろいろな作用をへて、膀胱の炎症を増加させる → 痛い→排尿を我慢する→膀胱炎になる

2)症状

 血尿

 頻尿

 排尿障害、排尿困難

トイレ以外での排尿

3)治療して事なきを得ても、50%は1年以内に再発するといわれています

4)予後

 再発を繰り返さないためには、

トイレの環境改善

膀胱炎の予防食をあげる

猫ちゃんは、けっこう、ストレスに弱いです。

テリトリー意識が強いので、ペットホテル(犬が鳴いていたら最悪の環境ですよね)、ペットシッター(見知らぬ他人が自分のテリトリーにはいる)、

旅行、

新しい動物が家に来た、

寒さ

これらのストレスがきっかけになって膀胱炎になりやすいです。これから寒くなりますので、暖房してあげてください。

ストレスは万病の元です。。