年を取ると、猫ちゃんは腎臓が悪くなるこが大半です
1)ステージ分類しますと
クレアチニンという血液検査で分類
1.6以下 腎機能残存率100%
1.6-2.8 腎機能残存率 25-33% 腎臓は2つありますので、1つはもう、機能していないってことです
2.9-5.0 腎機能残存率 10-25%
5以上 腎機能残存率 10%
ご存知のとおり、こわれた腎臓は再生しません(肝臓と違って)
2)腎臓が悪くなる原因は
病理組織学的には原因不明の慢性尿細管間質性腎炎が最も多いといわれています
(腎臓の生検しないといけませんが、普通はしないですよね。全身麻酔で開腹手術になりますし、それがわかっても治療内容が変わるわけでなしっということです)
3)予後は
16歳で慢性腎臓病になっていると、予後は1-2年で50%死亡(まあ、平均寿命をこえているので、寿命はまっとうしているということですね)
体重が4.24キロ以下まで削痩すると、生存率は低くなります。
4)腎臓のための医薬品
① ラプロス
こわれていく尿細管を保護して腎臓の血流の維持改善をする(腎臓そのものを治しているのではなくて、壊れていくのを守る、進行を遅らせる)
② テルミサルタン
タンパク尿や高血圧を改善して糸球体を保護する