猫のヘルペス感染症 鼻かぜの原因

猫ちゃんたちの鼻かぜの原因となるのが、ヘルペスウイルスと、カリシウイルスです。

子猫の時にワクチンうっただけで、室内だし、大丈夫って思っていませんか?

年齢が高くなって免疫がおちてきたときに、鼻かぜにかかって、鼻水グスグス、鼻がつまって食欲がおちたりして、

猫ちゃんのQOLが下がります。せめて、3年に一回はワクチン接種をしたほうがいいといわれています。

そこで、猫のヘルペス感染症について、ご説明します

1)どんな症状?

  猫の急性上部呼吸器疾患と結膜炎の原因となる感染症です

具体的には、

  発熱、食欲不振、ドロッとした(あるいは、うすい)鼻水、ヨダレ、咳、くしゃみ、

(カリシウイルス感染と同じような症状)

 子猫の結膜炎、眼炎、角膜炎

 生まれたばかりの子猫が、ヘルペスにかかると、ドロッとした目やにで目が覆われて、最悪は角膜損傷や眼球破裂をおこすといわれています。

 

2)どこからうつるの?

①呼吸器や結膜炎のある猫ちゃんとの直接接触

(目、鼻、口の中にある分泌物に直接、触ることで、うつる)

②猫を集団で飼育したりするところ(繁殖所、シェルター、多頭飼育)で、ヘルペスウイルス感染した猫の分泌物が付着した、フード、食器、ケージなどから、間接的に感染

③感染猫からのウイルスを含む飛沫感染、エアロゾロの放出

(尿や糞からは感染しないようです)

感染猫からは、急性症状がでて1-13日間(平均6.5日)ウイルスを排出する

3)潜伏期間

潜伏期間は、(ウイルス感染から発症まで)4-11日間(平均7日間)

 

4)潜伏感染とは

ヘルペスウイルスに感染し、回復した猫の80%が潜伏感染します。(三叉神経)

その半数でその後、免疫がおちてくると、体内で潜伏感染したウイルスが活性化して、再発症と、ウイルスの再排出がおきるといわれちます

ます。

 

5)治療

抗ヘルペス薬の投与

二次感染の予防のための抗生剤の投与

結膜炎には、抗ヘルペスの点眼

猫インターフェロンの注射