5頭に1頭、年を取ったら50%の犬が骨関節炎にかかっているといわれています。
若い人にはわからないと思いますが、腰痛、膝の痛み、股関節の痛みがあると、歩くとき痛いので、へこみます。犬も同じで、慢性の痛みはつらいものです。初期の痛み(生理的疼痛)→炎症で組織が壊され、慢性の痛み→治療できないくらい悪化していく→痛いから動かない→全身の筋肉が萎縮する→健康を害していく→人間はうつになる、犬は死に向かていく、ストレスは万病の元、アメリカだと安楽死する、ということで、骨関節炎というのは、なかなかやっかいな病気なのです。
痛みどめはいらない、、ってはっきりいう方いますけど、痛み止めじゃなくって、炎症を抑えることで、病気の進行を抑えてあげるってことなんです。
炎症を抑える薬のナンバーワンは、なんといってもステロイド(だから、コロナによる肺炎の治療薬にステロイドが認可されましたよね)
でも、炎症を起こす体のメカニズムはいろいろ複雑で、すべての炎症をおさえていしまうと、いろいろ副作用がでてしまうのです、そこで、炎症のメカニズムの一部をおさえるのが、非ステロイドの消炎鎮痛剤なのです。従来からたくさんあるのですが、副作用があるのです。胃があれたり、下痢したり、腎臓に負担がかかったり、、
そこで、新しく発売されたのが、従来品の非ステロイドと違って、さらに細かく炎症のポイントだけをターゲットにする、ピプラント(プロスタグランジン受容体拮抗薬)の医薬品が犬に発売されました。アメリカでは、4年前に承認を得た動物医薬品です。サプリではありません。
この薬のメリット
・安全性が高いので長期間連続使用できる
・胃腸障害があまりない
・腎臓の血流を阻害したり、血栓予防を阻害したりしないので、安心
副作用が少なく、消炎作用もバッチリなのです。ドックランで走りすぎて足を痛めたミデイにつかってみたら、胃腸の弱い犬なのですが、まったくそういうこともなく、翌日はすっきりしていましたね。
いつまでも楽しく愛犬とお散歩を楽しみたいのでしたら、こういう消炎鎮痛剤をあげるのもいいのではないかと思います。もっと早く発売してほしかった、、、